会長の部屋

CHAIRMAN'S ROOM

【自由時間】日本公認会計士協会・東京会2009(平成21)年12月号

ドンチャン楽しい三線の世界 

20年ほど前に沖縄の西表島に行き、海の美しさにひかれて以来、沖縄にはまってます。三線(沖縄三味線)を始めたのは今から9年くらい前です。もともと歌が好きで、何か楽器を始めたいと思っていたんですが、ある日テレビで、沖縄の三線教室が紹介されていたので、練習風景を見に行ったんです。

テキスト文字の原稿は、画像原稿の下側にあります。 画像原稿が小さくて読みづらい場合はそちらをお読みください。


自由時間CPA協会2009_12

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そこで見たのは、20人くらいの大人数で合奏する三線ライブ。心にしみる沖縄独特の音階と音色に、思わず鳥肌が立ってしまって…。「やりたかったのはこれだ!」と、その場で三線を買って、「島唄の会」という三線教室にも入会しました。それからは沖縄音楽漬の日々です。5年ほどは夢中で、車の中はもちろん、トイレやふろでも一日中、三線のCDを聞いてましたよ。家族からは大ひんしゅくでしたね(笑)。
沖縄三線は、軽快なテンポと明るいノリがあってとにかく楽しいんです。稽古がおわった後は、みんなでおしゃべりしながら泡盛を飲む。これがまたいいんです(笑)。わいわいドンチャン騒ぎしながら、三線お通しといって、みんなで三線を順番に回しながら演奏したりもするんですよ。
三線のサークルにはなぜか酒好きが集まっていて、若い人たちも多くて、業種や世代を超えて交流が続いています。ここでは、お互いにニックネームで呼び合ってます。メーリングリストの私のハンドルネームは「とし鍋」。酒以外に鍋料理も大好きですからね(笑)。

和三味線にも興味が広がり

じつは、3年ほど前に楽器を譲り受けたのを機に、和三味線も始めました。今度、師匠の襲名披露公演で、紋付き袴を着て「芝浜」を演奏したんですよ。出張続きで三味線に触れなくてあせりましたけど、なんとかうまくできました。
和三味線は端唄小歌、長唄の世界で、奥が深い。おかげで、江戸の歴史や文化に興味がわいて、改めて歴史の本を読んだり、時代劇を見たり、落語を聞くようになりました。三線とはまた違う魅力があって、三線と和三味線、どちらも面白いから困ってしまいます。一週間は7日しかないですからね(笑)。
これまでダイビングやランニング、ゴルフといろいろやって、どれも続かなかったんです。ところが、今回だけは飽きることがない。異文化と音楽、そして飲み会と、三拍子揃っていますから、これは長続きしますよ(笑)。

  • 渡辺会員プロフィール 
    1944年埼玉県生まれ。監査法人勤務を経て、昭和50年、30才の時、渡辺公認会計士事務所開設。平成16年より、税理士法人優和理事長も兼任。年に2・3回は出向いている沖縄には、仕事仲間や友人がずいぶん増えたという。

異文化と音楽と飲み会と写真説明
キャプション
(メイン)
練習は、自宅を中心に、事務所近くの分室兼会議室(25階のマンション)で行うこともある。「ここなら思いっきり音が出せるでしょ」とベランダで一曲。大都会に沖縄旋律が流れ風情たっぷり。

(楽器を並べて)
撮影は渡辺さんのご自宅の一階和室。三線と和三味線、沖縄太鼓を並べた床の間で。

(手元アップ)
三線は薬指を使わず、和三味線は小指を使わずに弾くという。

(泡盛)
自宅2階の床の間には「久米島」など、各種の泡盛がズラリ。沖縄の民族衣装を着ていただいて。

(シーサー)
ご自宅の玄関ホールや門柱の上には、魔よけのシーサーが置かれている。

(端唄発表)
端唄発表。師匠と会長と(写真左が渡辺さん)。

WEB用キャプション
(演奏)
沖縄音楽でも、八重山三線はゆったり落ち着いた曲が多いそう。
ザンザブロウと呼ばれる高那節を披露してくださいました!

(楽器)
三線は本張りとよばれる蛇皮一枚張りが特徴。
棹の黒い三線は、八重山の美しい黒檀塗り。