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2016年2月、WHOは中南米を中心にジカ熱が流行していることから「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言しました。
ジカ熱はジカウイルスによる感染症です。蚊がジカウイルスに感染している人を刺すと、蚊の体内でジカウイルスが増殖し、その蚊が他の人を刺すことでジカウイルスが感染します。インフルエンザのように人から人へ直接感染することはありませんが、性交渉や輸血による感染例は報告されています。ジカ熱の潜伏期間は2〜7日間と言われており、主な症状は軽度の発熱,頭痛,関節痛,筋肉痛,結膜炎,疲労感,倦怠感などです。
8月にはリオ五輪が開催され、世界中から多くの人々がブラジルに出入国します。日本に比べブラジルにおける衛生状態はあまり良くありません。ジカ熱の感染を予防するためには、現地に行かれる場合はもちろん、日本国内においても長袖のシャツや長ズボンを着用するなど、できる限り肌の露出を控え、外出前には虫よけスプレ―などを使うことで、日頃から蚊に刺されない対策が必要になります。
東京本部 小林