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私の住む東京都港区三田高輪地区は、武蔵野台地の東端で、いきなり27メートルの高低差で海側に下ります。
その武蔵野台地は13万年前に起こった下末吉海進で、海底に堆積した地層がその後の約7万年前の最終氷期の海退時に海面が下がってこの下末吉面という地層が陸地化したそうです。
「東京の凸凹地図」(東京地図研究社著・技術評論社)及び「東京の階段-都市の「異空間」階段の楽しみ方・松本泰生氏 発行:日本文芸社)
そしてこの下末吉面の上には下末吉ローム層、その上の武蔵野面の上に武蔵野ローム層、さらにその上の立川面の上に立川ローム層という具合に堆積しているとのことです。
月の岬といわれる「三田台公園」には4000年前の遺跡の発掘跡と住居が展示されてますから相当古くから人間が住んでいたのでしょう。
12世紀には、更級日記に亀塚公園隣の竹芝寺が現斎海寺として紹介されています。
そして港区三田台高輪地区は、目黒川水系と渋谷川(古川)水系の尾根づたいから東京湾へ降りる峰の最東端に位置しています。
つまり旧山手通り沿いから渋谷区青葉台→代官山→目黒区三田→目黒駅→白金台→高輪台→伊皿子坂上→三田台(月の岬)→聖坂 と下って昔の江戸前の雑魚場(現田町本芝公園)の海に通じます。
最近、健康管理上ウォーキングに凝ってますが、このような地形に住んでいるため、必ずどこかで坂を下りる羽目に陥るか、階段を降りることになります。
そこで、どこまで坂を下りりことなく並行移動できるかと考えはじめたわけです。
結局、目黒川水系と渋谷川(古川)水系の尾根づたいに西の方向に行けばよいと気づいたわけです。
この行程を実際に歩いてみると、平均海抜は25メートル位でしょうか?
代官山から南側恵比寿の自衛隊の研究所?へ渡る部分と、白金自然教育園から高輪台へ通じる尾根道で海抜20メートル前後になりますが、あとは平均25メートル位。
聖坂坂上最高部位が27メートルでそこから一気に海側に降りていきます。
そんな折、前掲の「東京の階段-都市の「異空間」階段の楽しみ方・松本泰生氏 発行:日本文芸社)に偶然出会いました。
松本氏の紹介された東京区部の階段のうち最長段数を誇るのは千代田区の日枝神社に上る階段だそうで確か私の記憶では132段だったような気がします。
100段以上の階段は区部では数えるほどです。
ところが昨年、わが町三田台にある亀塚公園から一気に第一京浜国道の海側へ下りる階段が復活? しました。
この階段数を数えたら134段? ありました。とにかく東京区内一の日枝神社階段を意識して数え始めましたから、それを超えていたことにびっくり。
おそらく東京区内一の長い階段が誕生したのかも知れません。
私が子供のころには亀塚公園上から三田八幡神社へ下りる階段が2ルートありました。
そのうちに1本になり、10数年前? にその道も閉鎖されてしまいました。
ですから今回の亀塚公園上から高輪郵便局裏及び三田八幡神社へ下りる階段が復活したと云いたいのです。
そしてさらに驚くことに、この亀塚階段の北300メートル位のところに、階段ではなく誰でも利用できるエレベータ施設ができたことです。
朝の通勤時間帯は結構利用者が多いものです。港区には愛宕神社に上るエレベータもありますが、とにかく世の中便利になって感謝しております。