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新聞に「夫・妻の年頭決意」のアンケート調査の結果が掲載されていた。夫編・妻編それぞれ1位から10位まで回答の多い順に並んでいて、何気なく眺めていたのだが、1つ不思議な回答があった。
「夫婦間の会話を増やす」という回答だ。この回答は男女とも10位以内に入っていたのだが、夫婦間の会話を増やすことは年初に今年こそはと力を入れて決意するようなことなのだろうか? 「ダイエットする」や「タバコをやめる」や「無駄遣いをしない」という決意と同じ努力を払うものなのだろうかと不思議でならなかった。
お互いに支え合い1つの家族を作りたいと思い、結婚した2人が何年も経てば、慌てなければならないほど話題に困るものなのだろうかと不安になった。何よりも会話がないことで年頭に決意しなければならないほどの焦りを感じることに恐怖さえ覚えた。実際に忙しくて夫婦の時間が作れない人や、共働きでお互いの休日が重ならない夫婦もあるだろう。多く会話を交わすことよりも夫婦で楽しい時間を共有したいと願い努力することが重要なのだと思う。
もともと日本人は感情をあまり表に出さない国民性もあり、思っていても気恥ずかしさで素直に気持ちを伝えられないこともある。それぞれの夫婦で違った気持ちの表現の仕方があるのだし、沈黙が必要な時もある。信頼関係が成り立っていれば、会話がないことに後ろめたさを感じ焦る必要はないと思う。本当の意味で夫婦の会話はパートナーのことを思いやり、気にかけることから生まれてくるのであって無理やり努力して生まれてくるものではないと私は信じている。
(2004.1.6 H.H)