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「雪虫」

北海道キリパ村、地図にはない村です。
洞爺湖の近くにある村です。

20021212

北海道の冬は一日中ストーブの火をつけっぱなしです。
石油ストーブか薪ストーブで暖をとります。
薪ストーブは、とてもいい木の香りが部屋中にながれます。
部屋の温もりも柔らかでとても幸せな気分になります。
薪は、トラック一杯分の丸木をかって、チェーンソーで薪の長さに切ります。
さらにそれを斧で細かく割って、薪を作ります。
斧を振り回しても、なかなか垂直に丸太の上に当たりません。でも、何度かやっていると、少しは上手になります。
でも、なかなか手間です。石油ストーブが一番楽です。

今年の初雪は10月下旬でした。
なぜか雪が降る前日に現れる虫がいるというのです。
それは、雪虫といいます。
雪虫は、蚊よりも小さな虫です。尾っぽに小さな白い綿状の毛球をもってヒラヒラと飛びます。

窓の外を見ると、ちっちゃな白いなにかが空中を舞っていました。
雪のようですが、小さな虫が飛んでいるようにも見えます。
確かめようと庭に出てみると、雪虫です。
粉雪が舞うように飛ぶ雪虫は、まるで妖精のようです。
そして、次の日、窓の外に白い粉雪が僅かにまっていました。
その冬、初めての雪が降りました。
初雪を見るのはいくつになっても嬉しいものですが、その冬の初雪にはとくに感激しました。
本格的な冬がきておおいに遊ぶぞ。

(2002.12.4 T.S)