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最近、近郊住宅地で増殖しつつあるのが、①セルフのガソリンタンドと、②中小の複数店舗群に広大な駐車場を備えたショピングモールである。
セルフのガソリンスタンドには、「小さな休憩所のあるコンビニ」とか「ドトールコーヒー」とか「銀だこ」とかがくっついている。
駐車場のある喫茶店なんてめったにないから、ドライバーには結構便利で人気がある。
だいたい、灰皿に胸のむかつくような芳香剤を入れられたり、スタンドの若い女の子にめちゃくちゃ汚い車内を見られる心配もない。

ただ、仕事でお得意さんのところに行く途中、きっちり背広できめているときには、給油ホースなんて握りたくないのも事実。

ショッピングモールは、百貨店やスーパーのように一つの建物にいろいろな店舗が出店しているのではなく、広大な敷地に、中、小規模の店舗（多くはチェーン店）が5～10店くらい立ち並んでいる（長屋形式もある）。
そして必ずでっかい駐車場を有している。（歩いて来られるような所にこんなものはできない。）

種類はさまざまで、「ラオックス」と「マクドナルド」と「BOOK　OFF」と「マツモトキヨシ」と「ジェームス」と「ミスタードーナツ」だったり、またあるところは「ガスト」と「生協」と「ゲームセンター」と「つるかめランド」と「ケンタッキー」と「文教堂」だったり……等等。

郊外在住のあるサラリーマン家族の週末の過ごし方
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1.　昼食はショッピングモールの中のマックで軽く済ます
2.　1～2時間くらいスクウェア内で遊ぶ
3.　そのあと別の大型スーパーに移動してお買物
4.　夕食はファミレスか焼肉やで一家団欒
5.　帰宅すれば、もうテレビのゴールデンタイムになっている。

どこの家族も似たようなルートを取るらしく、さっきの駐車場で見かけた車が次のところでも目撃されたりしている。

このような生活は、豊かになったというべきか？

ただ駅前の商店街が日々さびれていくのは地元民としてはさびしい限りである。

(2002.9.17　Y.M）